人生って素晴らしい!
まったく以て、人生何がどうなるかなんて、解ったもんじゃない。
“テポドン前夜”とあたしたちが呼んでいた、あの日、
あの日記をブログにアップしたあの晩、テポドンを落としてしまいました。
渦中の彼を翌日の終業後コッソリ捕まえて話をするのが当初の予定だったのだけど、
万が一奴の都合で早々に帰りたいとでも言われたら困ると思って、
メールでアポを取った訳で。
そしたら案の定、課題の稽古があるから時間がないとバッサリ切られ。
「これはいかん」と思い、あたしと電話で話す約束をさせました。
その約束を取り付けるまでの間で何通か交わしたメールが、
次第にフランクな文体になっていくのが実に恐ろしかった…
ついこないだまで丁寧語だったのに、この数通で「(笑)」が乱用されるように…
ああ、せっかく仲良くなれたのに、それも終わるんだ…!
そう思うと、悲しかったなあ。
彼が帰宅するまでの45分間、吐き気と頭痛で死ぬかと思った。
で、奴から『おうちに着いたよメール』が届いて、あたしはもう気が気じゃない。
ガタガタ震える指で何とか奴の携帯ナンバー押して、電話をかけて、奴が電話に出て…
明日も早いから長電話はやめとこうね〜、って言ってたのに、
結局12時前から1時過ぎまで1時間半くらいしゃべってたんかな?
まさかあなたとこんなかたちで、こんなことで、長電話するとは夢にも思わなかった!
やっぱりあたしは嘘のつけない性格で…と云うと語弊があって、
やっぱりあたしは秘密の持てない人間であるらしくて、
あたしが思っていることを全部ぶちまけました。
彼のことも、ゼミのことも、その他諸々、どう思っているのか全部ぶちまけました。
彼は皆が褒めるほど立派な人間じゃなかったけど、
あたしが思っていたほど悪い人間じゃなかった。
寧ろ、みんなが彼を褒めるのが気持ちが悪いくらいだったから。
たかだか19年…や、彼こないだで20年生きたわ、
だってあたし、奴の誕生日パーチーに参加したし、特別お呼ばれされた女だし、
…とにかく20年ぽっち生きたくらいで「人間が出来てる」って褒められるって、
ソレどーなのよ?って思ってたからね。
実際に自分で彼と1対1で会話をして解ったよ。
別に人間出来てないよ、彼は。
「思ったことは言いたいんだ」って言って、
彼の思ったことを聞いて他人がどう思うかなんかまったく考えちゃないし、
「思ったことは言いたいんだ」って言うけど、
「おれはシャイだからね」って何かにつけて逃げるし。
人間が出来てません。
でも、出来てないから人間なんです、彼は。
どっかこっか欠けてないと、愛せないとあたしは思うんだよ、人間なんて。
完全な人間なんて、人間の出来損ないだよ。
不完全だから、完全なんだよ、人間は。
友だちは奴の歯に衣着せない物言いに深く傷ついたみたいだけど、
あたしは昨年のクラスメイトがあまりにも本音を出さないことから対立したから、
他人に配慮し過ぎて本当のことを言わないことに病まされた人間だから、
多少言葉は乱暴でも、無神経でも、本音で話してくれる彼の方が好きだ。
ちなみに、その対立したクラスメイトは今年も同じゼミにいたりするのだけど(笑)
それにあたしもやっぱり思ったことを言っちゃうタイプだから、
電話で彼を叱りましたよ…「シャイだからなんて言って逃げちゃダメ」って。
何だろう、あたしたちは似た者どうしなのかも知れない。
あたしが思い描いていた彼が相手では、ものすごく重い会話になると思ってた。
でも実際の彼は違ったから、あたしたちは始終笑って話せた。
普段の彼は飄々としていて、それはもう見てるこっちが腹立つくらい飄々としていて、
自分が問題の中心にいるのことに気づかないのか、知って知らないフリをしているのか、
どうでも良いと思っているのか、ホンット!解んなかったんだけど…
事情を話したら、やっぱり少しは気になってたみたい。
ただ、彼が渦中の人だからみんなが彼に情報を極力流さないようにしていて…
それが生んだ悲劇が少なくとも一つはあった訳で。
あたしが一方的にべらべら話して終わるのかなと思ってたけど、
向こうから「じゃあ聞きたいんだけどさ…」って言ってきてくれたときは感動した!
ああ、あたしはあんたを信じてたよ。
自分以外は凡そどうでもいいと思ってる自己中の人でなしなんかじゃないってさ!!
何かね、安心した。
彼が立派な人でなくて、安心した。
彼がだめな奴で、安心した。
向こうの口から「思ってることは何でも言ってよ」と言わせたので、
これであたしは気兼ねなく何でも彼に伝えられます。
ほんと、スッキリしたよ。
今まで、「あのとき、ああすれば…」って後悔してきたのがばかみたい。
勇気を出して行動して良かった。
物事は、あたしが思い描いていた最高の未来以上の、最良の世界に繋がった!
彼にもあたしにも、ゼミにも問題はたくさんあるよ。
そして彼は問題をなくすべく努力するとあたしに約束してくれた。
口に出したことが全部本当のことだとは限らないけれど、
「思っていることは何でも言ってくれ」って言ってる人間のことばくらい、
少なくとも本音だと思いたい、本音だと信じるしかない。
本音だって信じた途端、未来は明るくなったよ。
想像した以上に良い結果が出て、本当にうれしい。
これはゼミのみんなのお陰だよ。
テポドンに賛成してくれたみんな、応援してくれたみんな、
何より、行動を起こしても問題を増やすことは無いだろう、
また新たな問題が起きたとしてもゆぅなら大丈夫だろう、と、
あたしを信じてくれたゼミのみんなのお陰です。
ああ、みんなで卒業公演までがんばろうね。
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