グリレ17 その10
格納庫の塗装
操縦席のあるインテリアの次は後部キャビンです。キャビン(小部屋)というにはあまりにも巨大で、幅は約3m、長さは約6m弱もありますから、乗用車がすっぽり入ってしまうガレージほどあります。通常の自走砲ですとここは戦闘室ということでしょうが、このグリレは兵装運搬車ですから、ここは大砲の格納庫と言うことになります。
格納庫の上部装甲板を接着してしまうと塗装が困難になるため、上下バラバラの状態で塗装します。とはいえ、この状態でもこの長さでは奥までエアブラシのハンドピースが届きません。砲を積み込むときに使うのでしょうか、一番後ろにパイプを組んだフレームが付くのですが、これが邪魔になるのです。塗装後に接着するようにすれば良かったですね。作戦のミスです。
塗装は自家製のダークイエローです。最近ピンクに振ったダークイエローを調色していたのですが、今回またイエローに振り戻しました。タミヤのダークイエローの彩度を少し上げたような色です。
ウオッシングはタミヤエナメルのフラットブラック(75%)+フラットブラウン(25%)で作ったセピアです。溶剤もタミヤエナメルです。油彩を使わなかったのは乾燥を早くしたかったからだけです。
ドライブラシを3段階施し、ガンダムマーカーリアルタッチ・ブラウンでチッピングを入れました。上部装甲板も同様に塗装、仕上げをしておきます。
格納庫の組み立て
格納庫の上下を接着します。何度も仮り組みをしていましたからキッチリと合います・・・と言いたいところですが、前の装甲板と車体の間に少し隙間が開いてしまいました。両サイドは開閉式ですから少しくらい開いていてもいいのですが(オイオイ)、前は溶接ですからそうは行きません。細いプラ棒(0.5mm)を隙間に接着し、ヒートペンでつぶして溶接痕にしました。
ダークイエローについて
大戦末期の車輌ではダークイエローの不足により、オリーブグリーンが基本色となり、さらにそのオリーブグリーンも不足したため、さび止めのレッドプライマーが基本色に使われました。このグリレは試作車ができたかできないかの頃に終戦を迎えていますから、本来なら真っ赤かのレッドプライマーで塗るのがらしい塗装なのでしょう。
しかし私はこれを、ちゃんと完成していたら・・・という設定で作るつもりです。そのため地色にレッドプライマーを選択するのを止めました。
ダークイエローに関する考察はアーマーモデリング誌2008年5月号のP.34で中村和薫氏が非常に興味のある考察を記事にされています。大変説得力があり、なるほどと感心させられました。簡単に言うと、RALカラーできちんとした定義の無いダークイエローは占領下のフランスで作られていたとう仮説を立てたのです。その結果フランスを失ったドイツはダークイエローを大量に作ることができなくなったため、ダークイエローの使用ができなくなったということなのです。
私はこのグリレを作るに当たり、もしドイツがフランスを失っていなかったらという設定で塗装することにしました。このグリレの強力な火砲でもって、連合軍を再び英仏海峡まで押し戻してしまっているという設定です。ですからこれから行う車体のウエザリングもベルリンの市街戦ではなく、西部戦線のヨーロッパの土色です。
(全作品完成まで あと39)
Posted by 根生 on May 11, 2008 in プラモデル | Permalink











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